お疲れ様です!

今回は「FXで正しく期待値を追うとは?」というテーマで少々お話してみたいと思います。

 

皆様は「期待値」という言葉をよく耳にすることかと思います。

仮に期待値が100%以上のロジック、例えば101%であれば、1回の試行(トレード)で1%のリターンが得られるということになります。

もちろん確率論において、一時的に勝ちや負けに偏ることはありますが、期待値が100%以上のトレードをひたすらに継続していけば、最終的には期待値どおりの成績に収束していくというのが、期待値に対する基本的な考え方です。

 

では、「FXで正しく期待値を追うとは」どういうことでしょうか?

少し話は逸れますが、期待値で計算するべきものとして、スロットやパチンコなどの、いわゆるギャンブルと呼ばれるものがあります。

例えばスロットをやったことがある方は、ご存知だと思うのですが、スロットにはスロット台ごとにお店側が操作できる「設定」というものがあります。

「設定」には1~6があり、概ね1~3は期待値が100%を切り、4~6は期待値が100%以上になります。

ですので、「設定」が1~3のスロット台に座ってしまえば負けやすく、4~6の台に座ることができれば勝ちやすいということになります。

 

ただ、ここで先ほど申し上げたように、確率論においては、偏りが生じます。

「設定」が4~6のスロット台に座ることができても、必ずしも勝てるわけではないということです。

もちろん、お店の開店時間・閉店時間を度外視して、ひたすらにスロットをやり続けることができれば、期待値どおり勝ちに収束していきますが、短期的には負けることがあります。

 

それでは仮に、皆様が最も期待値が高い「設定」が6の台に座っていたとして、なかなか当たりを引けずに、5万円、6万円と負け額が広がっていったとしたら、どう感じるでしょうか?

おそらくかなりイライラしてしまうのではないでしょうか?(←私ならかなりイライラします。)

もしかしましたら、スロット台のレバーを力任せに叩いてしまうかもしれませんね・・。(←やってはダメですよ。)

 

でもですね、実はここがポイントで、スロット台のレバーを力任せに叩こうが、どんなに冷静さを失おうが、スロットの場合は、「設定」が4~6のスロット台に座ることができていれば、期待値が100%以上であることは変わりません。

スロットをやり続けることができれば、期待値どおり勝ちに収束していきます。

正しく期待値を追うことができているということです。

 

もうお話の落ちが見えてきたでしょうか。

これをFXに置き換えると、そうはいきませんよね。

せっかく「設定」が4~6のロジックでトレードをやっていたとしても、確率論においては偏りが生じるということを理解していなければ、連敗したときに途端に冷静さを失い、「設定」が1~3のトレードをやってしまいがちです。

要するに、ロジックを無視して、期待値が100%を切るようなトレードをやってしまいがちということです。

こうなれば、もう正しく期待値を追うことができていません。

 

よくFXではメンタルのお話が出てくると思います。

これは、冷静に平常心でトレードをやれば、そのトレードで勝てますよ、ということではなく、正しく期待値を追うことができますよ、ということです。

確率論では偏りが生じるということ、そして正しく期待値を追うということ、このあたりが理解できていないと、なかなかFXで勝つことは難しいのでは、と思い今回お話させていただきました。

 

どうしてもメンタル面に不安がある、冷静さを保てないという場合は、EA等のシステムトレードを利用するのもありだと思います。

よほど変な裁量を加えなければ、正しく期待値を追っていってくれますよ。

 

では失礼致します。