お疲れ様です!トレーディングオフィスの富崎です。
今回は「マウスを持つ手が震えた話」というテーマで少々お話してみたいと思います。
トレードである程度まとまった利益が欲しいのであれば、勝てる手法・勝てる運用方法に辿り着いて終わりではありません。
もちろん
「この手法なら勝てる!」
「この運用方法なら勝てる!」
といったものに辿り着くことは必須ですが、もう1つ大きな壁があります。
自分の手法・運用方法にエッジがあると考えた段階で、誰しもに訪れる壁・・。
それは運用ロットを上げるという壁です。
EA運用であれば、えいっと一旦セットしてしまえば、そのあたりの問題はある程度軽減されるわけですが、こと裁量トレードにおいては、そうはいきません。
私は現在、裁量トレード(ドル円スキャルピング)においては、1ショット100枚でトレードしていますが、当然トレードを始めた当初は、そんな大きな運用ロットを張れるわけもなく、1ショット5枚程度でのスタートだったと思います。
それから順調に運用ロットを上げていくことができたのですが、50枚程度まで上げた時に私に壁が訪れました・・。
確か米雇用統計だったと思います。
指標発表後に通常スプレッドに戻ったのを確認して、いつもどおりエントリーしたまではよかったのですが、ここで私は初めて自分の体に異変を感じました。
運用ロットを上げたプレッシャーに、指標発表後の値動きの速さも相まって、何やらマウスに掛けた指が思うように動かない・・。
おそらく手が震えていたんだと思います。
そして、あろうことか、プライスボードの全決済のボタンを空振りしてしまいました。
この時、私は初めて「運用ロットを上げる壁」を体感し、いかに自分が平常心ではなかったのか、またそれと同時にトレーダーには「運用ロットへの耐性」が必要であることに気づかされました。
その後、期間はあまり覚えていないのですが、40枚~50枚の運用ロットをウロウロしながら、徐々に「運用ロットへの耐性」をつけていき、50枚程度では手が震えないと感じたら、次は50枚~60枚の運用ロットをウロウロ、さらには60枚~70枚の運用ロットをウロウロと、徐々に徐々に運用ロットを上げていきました。
運用ロットを少し上げて、まだメンタル的にきついと感じれば戻し、大丈夫そうだと思えばまた少し上げての繰り返しでした。
ただ、人間は「慣れる生き物」ですので、耐性がつくまでの期間に個人差はあると思いますが、繰り返しやっていれば、「運用ロットへの耐性」は自然とついていくというのが、今の私の感想です。
感覚が麻痺するとでも言うのでしょうか・・。
では失礼致します。