お疲れ様です!トレーディングオフィスの富崎です。

今回は短期トレードの極意!「市場参加者の思惑を想像すること」について少々お話してみたいと思います。

 

よく短期トレードでは、「市場参加者がどのような思惑で売買しているのかを想像すること」が重要だと言われます。

例えば私がショートポジションを持った場合、必ずその裏にはロングを持った市場参加者がいるわけで、そのロングを持った市場参加者が損をしている状態は、すなわち私に利が乗っている状態となりますので、確かに重要なように思えます。

ただ重要なように思えますが、では市場参加者の思惑を想像するとは

「具体的にどのように想像すればよいの?」

となりませんか?

少なくともかつての私はあまりピンときていませんでしたが、ようやく自分の中に落とし込めてきた部分があり、今回お話させていただくことにしました。

 

まずは下記の画像をご覧下さい。これは昨日私が裁量トレードでマーケットに参入した際のツイッター画像です。

【8月11日ドル円15分足チャート】

私はこのポイントでショートを握っていますが、今回はこのポイントでロングを握っている側の思惑を想像していきたいと思います。

この日は先週金曜日の米雇用統計の好結果から広がった早期テーパリングムードを背景に、ドル円はスピード感はないものの明らかな上昇トレンドでした。

しかしながら19時を過ぎたあたりから、重要指標である米CPIを目前にポジション調整が入り押し目とも取れる下落が始まりました。

私はボリバンセンターラインを割った水準でショートを握ったわけですが、ここでロングを握っている側は何を考えるでしょうか?

ほぼほぼ以下の3点ではないかと思います。

1、押し目と思っていたところで反発しない・・。今すぐロスカットをしよう。

2、もう少し耐えて、ダメならロスカットをしよう。

3、このあと米CPIで強い数値が出れば一気に逆転できる。お祈りしよう。

結果としては上記の「1」のロスカットが「2」のロスカットを誘発して、最後は結果論ですが米CPIの数値が市場の期待に届かず「3」のパニックロスカットでドル円は急落となりました。

 

要するに私の解釈では、「市場参加者がどのような思惑で売買しているのかを想像すること」=「市場参加者がロスカットを入れるところでポジションを取ること」となります。

上記のトレード手法「15分足スキャルピング」について、以前私は「値動きのクセを利用したものに過ぎない」と解説しましたが、その「値動きのクセ」を深掘りすれば、その背景には市場参加者のロスカットが存在するというわけです。

 

ロスカットというものは細かいレートに関係なく、とにかくそれをしなければならないわけで、多くの市場参加者がロスカットを入れる場面こそ、最も相場がダイナミックに動きます。

「市場参加者がどのような思惑で売買しているのかを想像すること」=「市場参加者がロスカットを入れるところでポジションを取ること」ではないかと思います。

エントリーポイントを探す際も、テクニカル頼りに、ただ上がりそうなポイント、下がりそうなポイントを探すのではなく、一歩踏み込んで市場参加者がどこでロスカットを入れるのかを考慮すると、また1つエントリーの精度が上がるように思います。

 

では失礼致します。