お疲れ様です!トレーディングオフィスの富崎です。
今回は「機会損失についての誤った捉え方」というテーマで少々お話してみたいと思います。
普段、裁量でトレードをやっていると、おそらく誰しもがそうだと思いますが、まだ十分に形が整っていないポイントと申しますか、「ここだ!」とは言い切れない、甘いポイントでポジションを握ってしまうことがあります。
甘いポイントでポジションを握ってしまうことにより、収支が伸び悩んでいる人が、きっと少なくはないと思います。
「ここだ!」と言える十分に形が整ったポイントのみでポジションを握っていくことができれば、もっと収支は伸びていくのに、私も含め、ついついやってしまいますよね・・。
そして、この甘いポイントでポジションを握ってしまう一番の原因が「機会損失についての誤った捉え方」ではないかと思っています。
例えば、まだ十分に形が整っていないポイントで、ポジションを握るかどうか迷っているうちに、ドカーンと思惑方向にプライスが伸びたとします。
このときに
「やっぱり打っておけばよかった・・」
という感情が絶対に生まれます。
これは人間ですので、仕方のないことです。
しかしながら、これを「機会損失」と捉えるのは、私は誤った捉え方だと思います。
これを「機会損失」と捉えると
「こういう甘いポイントでも打っていかないといけないのか・・」
という認識になり、これによりトレードの精度が一段階落ちてしまいます。
真の「機会損失」とは、「ここだ!」と言える十分に形が整ったポイントを迎えたにも関わらず、心理的あるいは物理的要因によりポジションを握れなかったときであり
甘いポイントから思惑方向に伸びる動きは
「自分の手法では取れない動きだな・・」
「今、偶然プライスが伸びているだけで、ここを狙っていくとトータルでは勝てないな・・」
と考えることが正しい認識になります。
言うは易しで、「ここだ!」と言える十分に形が整ったポイントのみでポジションを握っていくことは、非常に難しいことです。
非常に難しいことですが、「機会損失」というものを正しく捉えることが、然るべきポイントでしっかりとポジションを打っていけるトレーダーへの第一歩だと思います。
少し余談かもしれませんが、ずいぶん以前ですが、あるトレーダーのスキャルピングを生で見せてもらったことがあります。
もちろん十分に結果を出している方です。
その方は、逆張りのスキャルピングを得意とされていましたが
買い待ちで、待っているポイントまで落ちてこずにリバって、上がっていってしまう・・
売り待ちで、待っているポイントまで上がってこずにリバって、落ちていってしまう・・
もう、こんな場面の連続でしたよ。
ただ、待っているポイントまでプライスが到達したときには、バチッと取る。
「あー、スキャルピングってこういうものか・・」
と感じたことを、今回お話させていただいて、ちょっと思い出しました。
では失礼致します。