お疲れ様です!トレーディングオフィスの富崎です。
今回は「グリッド系ロジックは単なるレンジ当てゲーム」というテーマで少々お話してみたいと思います。
皆様は「グリッド系ロジック」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
FXトレードは一般的に相場が「上がる」のか「下がる」のかを予想して、買ったり売ったりの作業を行うものと考えられています。
もちろん間違えではありません。
しかしながら、FXトレードには相場の「上げ下げ予想」ではない、別のアプローチ方法が存在します。
それが今回のテーマである「グリッド系ロジック」を用いたトレードです。
以前にも少し解説しましたが、「グリッド系ロジック」とはあらかじめ想定したレンジ内に等間隔でポジションを取るトレード手法となります。
下記は「グリッド系ロジック」のトレードイメージとなりますが、レートの変動に伴って、連続してポジションのオープン・クローズを繰り返しています。
「グリッド系ロジック」では、マーケットが上昇しても下落しても収益化が可能なため、相場の「上げ下げ予想」は必要ありません。
「グリッド系ロジック」において重要なことは、将来のレートが想定したレンジ内に位置するか、否かということ一点のみです。
要するに「グリッド系ロジック」では、相場の「上げ下げ予想」ではなく、将来のレートが位置する「レンジ予想」を行います。
短期的に相場が上げようが、下げようが最終的な投資結果に影響はありません。
将来のレートが想定レンジよりも上で推移すると予想すれば、買いポジションのみで、将来のレートが想定レンジよりも下で推移すると予想すれば売りポジションのみで運用を行うのが基本となります。
買いポジション・売りポジション複合型の運用方法や、回帰性の高い通貨ペアの選択、資金に対するロット配分、証拠金維持率の計算など、運用前に理解しておくべきいくつかのテクニックやポイントはありますが、「グリッド系ロジック」の運用は言ってしまえば、単なる「レンジ当てゲーム」です。
少しギャンブル的要素も含みますが、将来のレートがだいたいどのあたりに位置しているのかを、ざっくりでも言い当てることができれば勝てるため、常に相場の「上げ下げ予想」を行いトレードするよりも、実はかなり高い運用成功率が見込めます。
では「グリッド系ロジック」の運用における成功・失敗とは何か。
例えば運用期間を1年間と決めて、1年後にレートが想定レンジ内で推移していれば成功、1年以内に想定レンジを外れれば失敗となります。
ただし失敗してしまった場合でも運用期間が長ければ長いほど損失は小さくなります。
想定レンジを外れた時点での保有ポジションの含み損は運用期間によらず同じですが、それまでのレートの上下動で行った利益確定分がありますので、運用期間によっては想定レンジを外れた場合でもトータルプラスとなることもあります。
かく言う私もいくつかの口座で「グリッド系ロジック」のEAを走らせておりますが、着実に実現益を積み重ねてくれています。
感覚としましては、ゴリゴリにロットを積むスキャルピングを「投機」とするならば、「グリッド系ロジック」の運用は「投資」に近いものがありますね。
「グリッド系ロジック」を運用されたことがない方は、一度挑戦されてみてもよいのではないでしょうか。
難しく考えることはありません。単なる「レンジ当てゲーム」です。
では失礼致します。