ではまず、グリッド系ロジックについて、ロジックの基礎的な部分をお話させていただきます。グリッド系ロジックとは、あらかじめ想定したレンジ内に等間隔でポジションを取っていくトレード手法となります。
通常のトレードが「いつ・どのように・どのくらいレートが上昇あるいは下落するのか」を予想しなければならないのに対し、グリッド系ロジックを用いたトレードでは「レートが収まるレンジ」のみを予想することで事足ります。
下記はグリッド系ロジックのトレードイメージとなりますが、レートの変動に伴って、連続してポジションのオープン・クローズを繰り返しているのがお分かりになるかと思います。
想定レンジ内にレートが収まりさえすればレートが上昇しても下落しても収益化が可能なため、通常のトレードと比較して飛躍的に勝てる可能性が高いトレード手法であると言えます。
レート変動に伴って次々に連続して利益を積み重ねていきますので、レートが想定レンジ内で推移した場合は最強のロジックとなります。
次にグリッド系ロジックを使用した代表的なグリッド戦略を解説していきます。
ちなみに先にご覧いただきましたバックテストデータは、ここで解説する「コア戦略」を用いて稼働させた場合の結果となります。
「コア戦略」は、想定レンジ内の中心レート(コア)を基準に、コアよりも上では売りポジションのみ、下では買いポジションのみを取る戦略となります。
当該戦略はレンジを形成しやすい通貨ペアに効果的で、想定レンジを2つに分割する(売りのみのレンジと買いのみのレンジに分割する)という考え方のため、比較的少額の証拠金で幅広いレンジをカバーでき、資金効率がよいという特長があります。
「シングル戦略(買いのみ)」は、想定レンジ内で文字どおり買いポジションのみを取る戦略となりますので、買いスワップが有利な通貨ペアに適した戦略となります。
当該戦略の場合、想定レンジ下限は基本的に史上最安値や長期間に渡り割られていないポイントを基に設定します。
また例えばレートが史上最安値に迫った場面など、比較的短期で反発上昇が見込めるケースでも有効な戦略となります。
「シングル戦略(売りのみ)」は、想定レンジ内で文字どおり売りポジションのみを取る戦略となりますので、売りスワップが有利な通貨ペアに適した戦略となります。
当該戦略の場合、想定レンジ上限は基本的に史上最高値や長期間に渡り突破されていないポイントを基に設定します。
また例えばレートが史上最高値に迫った場面など、比較的短期で反発下落が見込めるケースでも有効な戦略となります。
もちろんここまで解説してきましたグリッド戦略はすべて当セミナーでご提供するEA「GridSystem
for Developer」で実現可能です。
そもそも為替変動とは、例えば「USD/JPY(ドル/円)」で申し上げますと米国と日本、すなわち国と国の綱引きであり、FXには元来、株式市場等と比較してレンジ相場を形成しやすいという性質があります。
ここまで解説してきましたとおり、グリッド系ロジックはレートの「高低差」ではなく「推移幅」を利益に変えるため、レンジ相場を形成しやすいFXで利益を上げるのにマッチした戦略と言えます。
そのためグリッド系EAには、常に一定の需要があります。
このような背景から、EAプログラマーを目指すのであれば、グリッド系ロジックのプログラミングも習得すべきスキルであると考え、今回のセミナーをお届けするに至っております。
ぜひ当セミナーでEAプログラマーとしてのスキルにさらに磨きを掛けて下さい。