それでは先ほどお伝えした「ティックチャート(60ticks)」がいったいどのようなチャートなのかについて、お話していきます。
「ティックチャート(60ticks)」とは、60ティック(60回の価格更新)があった場合に、次の足へスライドする少々特殊なチャートになります。
通常の1分足チャートは、60秒の時間経過で次の足へスライドするのに対し、「ティックチャート(60ticks)」は60ティックというティック数で次の足へスライドするチャートであるため、プライスが動く価格の更新頻度が高い場面では、次の足へスライドする時間が60秒よりも短くなり、プライスが停滞する価格の更新頻度が低い場面では、次の足へスライドする時間が60秒よりも長くなります。
このような性質を持った特殊なチャートであるため、「ティックチャート(60ticks)」は使い方次第ではあるものの、プライスの短期的な方向性・勢いの把握においては、格段に優れたチャートだと思います。
ちなみに見た目は通常のローソク足と変わりはありません。
「ティックチャート(60ticks)」の特長として、先述のように、通常の1分足チャートは、60秒の時間経過で次の足へスライドするのに対し、「ティックチャート(60ticks)」は60ティックというティック数で次の足へスライドすることが挙げられます。
このような特長から、「ティックチャート(60ticks)」は、プライスが動く(エントリーポイントとなる)価格の更新頻度が高い場面では、次の足へスライドする時間が60秒よりも短くなります。
つまりは、通常の1分足チャートでは1本の足に埋もれてしまうプライス変動の情報が、「ティックチャート(60ticks)」では数本の足により、忠実に再現されるというわけです。
まさにチャートの中身をのぞき見る感覚です。
熟練したインターバンクディーラーは、通常では1本の足に埋もれてしまうようなプライス変動の情報を、プライスボードの値動きから読み取ります。
しかしながら、弊社も含め一般的なトレーダーには、それがおそらくは不可能なので、このキーとなる「ティックチャート(60ticks)」を使用して可視化します。
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